2021年版 TOEIC・英検・TOEFL・IELTS比較 英語系資格試験の選び方

2021年は英語資格試験に多くの変更が加えられた年です。英検CBT(コンピューターテスト)の本格化、TOEICの予約制や一日2部制への変更、そして大幅な値上げ。変わりゆく資格試験の特徴を知り、ご自身の目的に合った試験を受験しましょう。

受験の目的

進学

初めに受験の目的を確認することが大事です。日本の中学・高校・大学のために一番一般的な試験が英検です。大きな特徴として、英検は一度取得すると永久資格となりますが、TOEIC・TOEFL・IELTSは2年更新です。就職面接時、英検の取得時期が考慮される事もありますので、取得時期がかなり前になる場合は次の級へのステップアップを検討しましょう。一方で、英検は日本の試験であるため、海外大学の留学時には考慮されません。またTOEICもAcademic(学術的)なテストではないため考慮されないです。海外留学で必須になるのが、TOEFLまたはIELTSです。留学の際にご自身が希望する大学がどちらのスコアを必要条件に指定しているかを必ずご確認ください。目安として、イギリス・オーストラリア・ニュージーランド方面はIELTSを指定する大学が多く、アメリカ・カナダなどの北米方面はTOEFLを指定される事が多いです。IELTSはGeneralまたはAcademicのテストに分かれるのでご注意ください。留学で必要とされるIELTSはAcademicのもので、試験内容や語彙ともに難易度が高いテストとなります。

就職

意外に思われるかもしれませんが、TOEFL・IELTSを就職時に資格として認める企業も多々あります。主に外資系・国際機関等はTOEICよりもTOEFL・IELTSを重視する傾向があります。国際的な環境での就職を希望する場合はTOEFL・IELTSのご受講をご検討ください。日本での就職に関しては、TOEICの一択になります。就職のみならず、昇進のヒス要件に指定されていたり、TOEICスコアによって昇給や手当がある場合があるので、取得して有利になる資格であることは間違いないです。英語教育関係や通訳・翻訳など英語を専門的に使用する職業の場合、英検準1級の取得は1つの指標となっています。その他、在学時の英検取得(2級・準2級)は新卒の就職面接で英語力の証明にもなります。

移住

最後に移住に関して、ビザを取得する場合も海外大学留学と同様TOEFLまたはIELTSです。 移住先の国が定める必要条件によりますので、移住先のビザ要件をご確認ください。留学の部分で説明した通り、IELTSはGeneralとAcademicに分かれます。移住ビザで多いのはGeneralです。Academicに比べ、テスト内容は日常的なトピックが扱われ、単語も親しみがるものが多く比較的受けやすいテストになっています。 また、TOEICは国際的なテストではありますが移住の際には、提出スコアとして認められていませんのでご注意ください。

その他条件の比較

注1)英検の各級の受験料です。5級4500円、4級4,900円、3級7,900円、準2級9,200円、2級9,700円、準1級10,700円、1級12,600円。

受験料

2021年は多くの資格試験が大幅な値上げを行いました。コロナにより、より多くの会場・人員が必要になった事も要因の一つと考えられます。英検もその例外ではありません。2020年より英検は大幅なテストの改正を行い、CBTが正式なスコアとして認められ、また平日受験が可能になり利便性が上がりました。団体受験が可能な方は割引が適用されるので是非ご確認ください。TOEICも同様、値上げがありましたが午前と午後の枠から選択できるようになりました。それぞれ2,000円程の値上げとなります。値上げはなかったのですが、元々受験料が高いのがTOEFLとIELTSです。難しいテストであるだけに何回も受けて挑戦したいところですが、一回25,000円と高額です。

所要時間

所要時間で比較すると、TOEICと英検が2時間と圧倒的に受けやすい試験です。一見短く見える2時間ですが、テストに集中し続ける2時間というのはなかなか大変なものです。英検CBTはスピーキングまで一日完結となった代わりに、従来英検よりも30分程長くなりました。もし、2時間のテストで集中力を持たせる事がつらいと感じる場合、またスピーキングに少し自信がない場合は、あえて従来英検を受験するのも良い案だと思います。スピーキング(面接)を別日に行うことができるため、より集中して臨むことができます。IELTSは3時間のテストになります。現在紙ベースかコンピューターベースのテストを選ぶことができます。公式テストセンターで申し込むと、面接まで1日で終わります。また別日の場合は、事前に通知されます。最後に、規格外の4時間テストTOEFLです。リーディング・リスニングともに90分近くかかる可能性があり、前半の集中力が鍵になります。後半のスピーキング・ライティングのみでも約70分になります。しっかり、力を蓄えて臨みましょう。

難易度

難易度は時間に比例する部分があります。TOEICが最も受けやすい2と評価する理由は、選択肢問題のみで筆記問題がないことです。筆記の問題があるかないかは難易度に大きく関わります。また、TOEICのリーディング問題はリーディングよりもスキミング(情報を流し読みするスキル)が必要となります。その点では、他の資格試験と一味違い、実際のビジネスや私生活で必要とされるスキルが試されます。英検は、3級からライティングテストと面接が加わります。この点がTOEICとは大きく違う点です。小学校の生徒さんが受ける場合、インプットのスキルであるリスニング・リーディングに加え、アウトプットスキルである(ライティング・スピーキング)の対策が十分にできるかが鍵となります。また、英検の新たな試みとして 4級5級 にもスピーキングが導入されましたが、こちらは資格取得には関係がないテストになります。4級5級のうちからアウトプットスキルを練習する良い機会になります。

TOEFL・IELTSはどちらも難易度が最高レベルになります。IELTSの方が時間として短いですが、筆記テストである点がテストの難易度をあげます。スペル等を間違うことができないので、普段から書く事を習慣づけることをおすすめしております。ただ、スピーキングに関しては、IELTSは面接なので対話形式で、問題の内容も面接らしい問題である点は、十分な対策を行うことで十分高得点を狙えるテストになります。ライティングの注目ポイントは、グラフや図を説明する問題が含まれることです。過去問を解き、対策が必須です。TOEFLは、前半のリーディング・リスニングだけでボリュームが多く、3時間弱かかります。個人的な体験をまじえますが、まず前半で体力が奪われるので、問題を3時間かけて一気に解くという練習も事前に含めてみてください。ただ、リーディング・リスニングは選択肢問題である点は大きな助けになります。後半のライティング・スピーキングに関しては、リスニングやリーディングで情報を取り、ライティングを書き上げる、またはスピーキングでまとめる、といってテスト内容が出題されます。要するに後半だけでも4技能がばっちり試されます。ノートテイキング・まとめるスキル等ほかのテストには見られない対策が必要です。また、TOEFLのなんといっても難しい点は、スピーキングが会話ではなく、マイクに吹き込み式で決められた時間制限の中で一方的にしゃべり続ける点です。長くても1分で考えて話すことを求められるので、瞬発力・論理的思考も大いに試されることから文句なしの最高難易度です。